ドイツのメルケル首相の「魂の演説」が話題になっている。昨日の報道1930でも一部が放送されたが、いつも冷静沈着なメルケル首相が感情もあらわにし国民に訴える姿に(震えるほどの)感動を受けた。国民に犠牲を強いることに対して、心の底から詫びる姿勢が痛いほど伝わってくる。どこぞの首相とは雲泥の差、力量の差をまざまざと感じる。メルケル首相は東ドイツ出身の物理学者、東西の壁があった時代の東ドイツに居住しており、その経験がその後の人生に大きく影響を与えているかと思う。2005年に首相就任と云うから実に15年の長きに渡ってドイツだけでなく、今ではEUの盟主として君臨している。世界のリーダーの中で最も好感が持てる女性である。ところで、メルケルは前のご主人の姓、これはちょっとびっくり(ドイツではそう珍しい事ではないそうだ)。メルケル首相は好感が持てる女性であるが、経済で中国に依存し過ぎ。そのためか香港、ウィグル、チベット等の人種問題で人道的な発言を発していないように感じる。欧州圏のリーダとして、横暴な政権に対し声を大にして批判すべきかと思う。
どこぞの首相の第3次補正予算「73兆円もの経済刺激策」に対し、米ブルームバーグは、大型経済対策の真の目的は「コロナで疲弊した経済の立て直し」ではなく、「自分自身の政治的生き残り」と論表している。ひどいいわれようだが、頷く点も多々ある。前の政権もひどかったが、さらに輪をかけたひどさと感じるのは私だけ…。
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