2020年8月25日火曜日

「新聞記者」一気読み

東京新聞の望月衣塑子記者の『新聞記者』読了。菅官房長官の会見で「東京新聞、望月です」と切り出し、舌鋒鋭く質問を畳みかけた女性、一体何者。映画「新聞記者」の原案でもあり興味を以前から興味を持っていた。映画を先に見たが、こちらも噂に違わず非常に面白かった。こちらは完全なフィクションだが、政権を揺るがす不正疑惑を暴こうとする新聞記者と内通者、内調からの目に見えない圧力、どこかで今の政権とリンクするような…。
自叙伝的な作風、生い立ちから東京新聞への入社経過、現在に至る仕事の歩みが熱い情熱を持って語られている。権力の不正を告発する人々に真摯に向き合い、正義を貫こうとするジャーナリズム。大きな声援もある反面、言われなきバッシングや中傷記事、それでも権力が隠そうとする真実と国民が知るべき事実を追求していく姿勢。ほんに勇気ある女性である。その原動力はどこから来ているのだろうか、本書を読めばその一端を知ることができる。映画も含めおススメ本である。

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