2014年5月14日水曜日

山崎雅弘の中東戦争全史を読む


戦記物が好きで、良く読んでいる。特に、学研M文庫の戦記物は良い作品がある。
日本人では、山崎雅広が特に好みである。
「中東戦争全史」の読後感
東地中海に面した風光明媚な地・パレスチナ、この穏やかな台地は、幾度の戦争で血に塗られた紛争の地。19世紀以前、この地はユダヤ人の王国であったが、内部抗争により、その機に乗じられエジプトに支配され、その後ローマ帝国、オスマン・トルコに支配された。その後、アラビアのロレンスで有名なように、イギリスの統治下に入り、大国のエゴに振り回された。各地に分散していたユダヤは生地への帰国運動(シオニズム運動)が発生し、徐々にエルサレムへ旅立つ。地主は周辺国に居住していたアラブ人で、利益のため土地をユダヤ人に譲り渡した。しかし、ここにはパレスチナ人が先住していた。ナチのユダヤ人の迫害もあり、難民となったユダヤ人はパレスチナを目指す。ここから、土地を巡り徐々にユダヤ、パレスチナ間の対立が深まって行く。周辺のアラブ国、エジプト、シリア、ヨルダンが同情し、アラブとユダヤの対立構造が芽生えて行く。以降、イスラエルの独立もあり、4回の戦争を継続し、さらなら憎しみが続く事になる。これが紛争の概要だ。現在のテロも、根元はこのパレスチナ問題が大きい。

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