2013年4月17日水曜日

沢木耕太郎の深夜特急は面白い

ノンフィクション作家・沢木耕太郎氏が、若かりし頃旅した記録
この本を読んで旅に出かけた人が多いと聞く
旅行が好きな人は誰もが1度は読んだ事のある本で、ずっと前に読んだが、
本を整理していたら、もう1度読みたくなり読み始めた
1980年代の旅行記であり、今は大分様変わりしただろうと思うが、
改めて読み直し新たな感動とショックを与えてくれる

何度読んでも、夢中になる
こんな本、滅多に出会えない!!
20代のある日、インドのデリーからロンドンまで乗り合いバスで
旅行しようと思い立った著者のユーラシア大陸縦断1人旅の全記録

深夜特急 第一便 黄金宮


香港からマレー半島を抜け、シンガポールまでの旅。街々で、とんでもない安宿に宿泊、街の中をあてどもなく歩き回り日々。どこが面白くて、こんな街にじっと居座るのだろうかと思ってしまう。香港で宿泊した黄金宮殿は何と連れ込み宿、マカオではカジノの魔力にあやうく取り込まれそうになったりと、ペナンでも連れ込み宿に宿泊し、娼婦とヒモと友達付き合いする日々。一体どんな神経をしているのか、きっと違う感性の持ち主だろうと思ってしまう。
深夜特急 第ニ便 ペルシャの嵐
放浪の旅の第2弾、今回はインドからイランまでの旅。観光名所を回る訳ではなく、「今生きている人間に関わるもの」全てをするどい観察眼で見る。活き々とした文章は、今自分がそこに居るかのような錯覚を覚えてしまう。豊かな表現力は、持って生まれた才能だろうか。それにしても、カルカッタはちょっとしたカルチャーシュックを受ける。インドでは物乞いが多いと聞いているが、今でもそうなのだろうか。15年程前、イギリスのブリストルで、子供の物乞いにお金をせびられた事があった。かわいそうだと思い、お金を渡すと、他の子供が寄って来て、再び手を差し出してくる。もうないと言って、逃げようとすると追いかけてくる。たまらず、走って逃げた経験がある。文明国のイギリスでさえ、こういう有様であり、1980年代のインドでは凄まじい状況になっていたんだろうとなとふと思ってしまった。
深夜特急 第三便 飛光よ、飛光よ
イランからいよいよ欧州の地へ、旅の最終目的地のロンドンで終わる? トルコ人は日本人に親しみを感じていると聞くが、この本の中でも随所に垣間見える。未だ、トルコには行ってないが、どうも猥雑な感じがするので躊躇する。ずっと大昔に読んだ本を、改めて読み直すと、又違った感慨が浮かんでくる。この本に触発を受け、旅行に出かけた人が多いと聞く。こういう無謀な旅も若さ故に出来た事だろう、バックパッカのバイブルともなった紀行文。未知への旅へ誘うが、こんな旅は到底真似出来ないと云うか真似はしたくはない。

ついでに、

題名が意味深い、クライマー・山野井泰史、妙子夫妻がヒマラヤの高峰ギャチュンカン北峰へ挑んだ登山の記録。ベースキャンプといくつものキャンプを設け、頂上に近い所に最終キャンプを設置し登頂を目指すのが極地法(包囲法)、もう1つは単独もしくは少人数でかつ短期間で頂上に登るアルパイン法。山野井夫妻は後者のスタイルでギャチュンカンに挑む。登山前、登頂時の心境が綿密に描かれ、彼らの心理状況が頭の中に浮かんでくる。山は登った後が危険と良く言われる、下山で雪崩に遭遇し壮絶な下山の戦いとなる。美しい山の姿が一瞬にして変わり、自然の脅威が襲いかかる。極限の中での心理描写が真に迫る、読者を揺さぶる圧倒的な筆力は、心に響く。

2 件のコメント:

  1. 沢木サンの本はあの頃バックパッカーを後押しした本でした。
    南南アジアの魅力伝えた。いい時代でした。若い人には読んでほしい一冊ですね。

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  2. 若いから、あんな無謀な旅が出来るんでしょうね

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