2019年3月28日木曜日

新田次郎の「栄光の岸壁」再続

同じジャンルの小説ばかりだと、さすがに飽きてくる。久しぶりに、新田次郎でも再続しようかと、彼の作品を物色する。選んだのは、「栄光の岸壁」彼の作品は、実在人物を素材にした小説が多い。中でも単独行の先駆者「加藤文太郎」を書いた「孤高の人」が一番好きである。
「栄光の岸壁」は、登山家の吉野満彦氏をモデルとしている。冬の八ヶ岳での遭難で両足指を失ったが、不屈の闘志で日本の数々の岸壁を踏破、さらに日本人初のマッターホルン北壁登攀を成し遂げた伝説的なアルピニストである。読み始めると、ぐいぐい引き込まれれ夢中になって読んでいた。新田次郎の筆力は凄い。凄く嫌なヒルのような同級生が登場するが、これは吉川英治の宮本武蔵の「又八」のような存在を意識して加えたのだろうか?吉野満彦氏は、「山靴の音」を著述している。本棚を探すと、見つけました。一時期、山の本ばかり読んでいた時期に購入したものと思うが、内容はすっかり忘れてしまった。こちらももう一度読んでみよう。

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