2021年7月19日月曜日

山崎雅弘「クルスク大戦車戦」読了

今日も暑かったが朝晩は涼しいので寝苦しいと感じることはない。早朝散歩していると目の前でシカが餌を食べている。まだ若いシカ、遠くから撮影したが薄暗かったせいかピンボケ気味。
山崎雅弘著「クルスク大戦車戦」を読み終える。山崎雅弘の作品は殆ど読了し、出版物ではこれがラスト。新刊は出てなく、電子出版のみ(Kindol)。こちらも読みたいのでが、やはり本は手にとって読みたい。第2次世界大戦の欧州の戦場は、ドイツを中心に西部戦線、東部戦線で戦われた。フランスに電撃進撃で成功をおさめた後、ソ連に電撃(バルバロッサ作戦)する。しかし、冬の寒さで進撃はストップ、その後一進一退を繰り返していた。ところがスタリーングラードでの壊滅的損害(第6軍壊滅)を受けた後からソ連の反撃が始まり、守勢に入っていった。そんな中、第3次ハリコフ戦で、クルスク(現ウクライナ)に突出部が出現。この突出部を東西から挟撃、包囲殲滅を図る作戦が起案される(発案者は名将マンシュタイン元帥)。この突出部を舞台に、史上最大の戦車戦が展開される、これが世に言う「クルスク大戦車線」。独兵90万、戦車2,700両、ソ連兵130万、戦車2,300両、想像すらできない数量である。結果的にソ連の何層もの防御陣地を崩せず、13日間の戦いは終了。ソ連の方が損害が多かったが、物量に勝るソ連の戦略勝利、東部戦線の趨勢が決定づけられたという。
クルスク突出部


0 件のコメント:

コメントを投稿