2022年5月4日水曜日

現代ロシアの軍事戦略

2/24のロシアのウクライナ侵略は早や2ヶ月以上経過、未だ終息する気配はなく長期戦の様相だ。2020年になってから不確実な時代に突入して感がある。狂気じみたロシア(プーチン)の軍事思想を少しでも知ろうと本書を読み始めた。TVで引っ張りだこの著者、少しコワマテだが理路整然と話し非常に分かりやすい。
本書の構成は、下記5章からなる。
1.ウクライナ危機とハイブリッド戦争
2.現在ロシアの軍事思想
3.ロシアの介入と軍事力の役割
4.ロシアが備える未来の戦争
5.弱いロシアの大規模戦争戦略
現実の戦場に加えてサイバー空間や情報空間を駆使した戦争形態をハイブリッド戦争という。2008年グルジア、2014年のクリミア、さらにはドンバス地方、そして今回のウクライナ侵略、
このような侵略の思想はどこから生まれるのか。西側では主権国家への侵略と捉えれるが、ロシアの主観としては侵略と見なされていない。ロシアの勢力圏を削り取ろうとしたNATO(主に米国)への反撃であり自衛行為として正当化する。西側から戦争を挑まれたという被害妄想的な認識である。日本人として、到底理解しがたい思考である。ソ連崩壊し、少しは民主国家に近づいたと思っていたのだが、未だ不気味な存在なのだろうか。

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